一度施術をすれば2、3週間は維持されるのが魅力の「ジェルネイル」。女性の間では自分でマニキュアを塗るのと同様に一般的なものとなっている。そんなジェルネイルを施術するネイルサロンは多く、価格も技術もピンからキリまで。
ジェルネイルを7年間ほど続けているという女性Aさん(32歳)は、そんなネイルサロンの実態について次のように話す。
「芸能人御用達のネイルサロンをいくつもまわりました。そこで感じたのは、有名なサロンほど、芸能人以外のお客さんにはあまり良い施術が受けられない印象があります。芸能人にはトップネイリストさんが接客するけれど、一見さんで行くと新人で施術が未熟な人をあてがわれることも多い。以前は、甘皮(※爪と指の間の薄い皮膚)の処理が雑で、血が出てしまったこともあります」(Aさん)
また自分でも自宅でジェルネイルを楽しんでいるというBさん(26歳)は、次のように語る。
「値段が安すぎる店や高すぎる店は、大抵どちらもよくない印象です。安いところは施術の時に、しっかりと爪に残った油分やファンデーションなどの汚れを取ってくれないところが多い。そういうところのネイルは結局1週間位でジェルが剥げてきてしまうこともあります。極端な話、だれでも『今日から私はネイリスト』と名乗ることができてしまうくらいなので、人によって技能差が激しいですね。
とはいえ、値段が高すぎる店の場合だと、接客が上から目線だったりデザインの希望を伝えると、その分知らぬ間に値段が上がっていることもある。いちいち『この3Dアートはいくらですか? こっちのストーンはいくら?』などと聞きづらい雰囲気も多いです」(Bさん)
ジェルネイルが一般的になり、サロンやネイリストの質にも大きな差が出てきてしまっているようだ。