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なりゆきで病院紹介の葬儀社と契約するとトラブルになることも

 何の前触れもなくその日はやってくるかもしれない。もし家族が亡くなった時、あなたは冷静に対処できますか? 家族がなくなった後、どんな現実が待っているのか、夫を亡くした妻を例に、葬儀までの流れを追ってみる。

 まずは夫の臨終を迎える病室。息を引き取った夫の手をとり、最後のぬくもりを味わうことができる時間は、そう長くはない。

「死亡直後のエンゼルケア(遺体処置)に約1時間かかり、その後、夫の遺体は霊安室に安置されます。霊安室は落ち着ける所でもないですし、短時間で遺体の搬送業者と搬送先を決めなければなりません。事前に搬送業者を決めていなければ、病院紹介の葬儀社にお願いして、自宅か葬儀業者の持つ遺体安置所に搬送することが多いですね」

 通常、病院紹介の葬儀社に搬送を依頼すると、なりゆきで葬儀まで任せてしまうケースが多く見られる。エンディングデザインコンサルタントの柴田典子さんはこう話す。

「葬儀社をあわてて決めると、納得できない費用を請求されたり、心ないスタッフの対応に泣かされるなどのトラブルが起こりがちです」

 もちろん、病院と提携する業者が悪いわけではないが、夫の死に備えず、充分な検討をしないで葬儀社を決めてしまうと後悔のもとになる。

※女性セブン2014年11月27日号

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