店員さんの丁寧な接客に、爽やかな笑顔。そして“親身”な商品説明。もう迷いはない、「これ買います!」…そんな経験に心当たりがあるというあなた。営業トークに隠された本音を知っていますか?
たとえば、外食産業。「今が旬のカキフライがおすすめですよ!」という言葉につい「カキが旬だって。食べなきゃ損よ!」なんて考えたら、業者の思うツボ。
「本当は昨シーズンのものだけどね」なんてことも珍しくない。
『「外食の裏側」を見抜くプロの全スキル、教えます。』(東洋経済新報社刊)著者の河岸宏和さんが言う。
「『旬』という言葉にダマされてはいけません。カキは毎年1~3月が最も大きくなる。多くの店は、この時期にとれたカキを冷凍保存したものを『今が旬』と売っています。『旬=獲れたて新鮮でおいしい』と思い込む消費者心理を利用しているんです。ダマされないためには、店頭でいつ獲れたのか聞くべきですね」
同様に、「朝採りレタス」 「フレッシュジュース」などの売り文句にも注意しよう。
「旬と同じく、『いつの朝採れたのか』『いつ搾ったのか』が曖昧。実は前日の朝に収穫していたり、一昨日に搾汁していたりするケースがあります」(河岸さん)
※女性セブン2014年12月4日号