風水では、陰が極まり陽に転じる冬至は、運気を回復させる絶好の機会。そう語るのは、風水建築デザイナーのユミリーこと直居由美里さん。日本の文化のひとつ、冬至の過ごし方を解説してもらった。
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日本では、冬至にはかぼちゃを食べ、お風呂に柚子を浮かべる習慣があります。これは、どちらも黄色くて丸く、太陽の象徴だから。これから伸びていく陽の力をさらに強くするために、太陽に似たかぼちゃや柚子を生活に取り入れているのです。
「冬至にかぼちゃを食べると中風にならない」という言い伝えもありますが、陰の気が強い時期だからこそ、陽の食べ物を取り入れることで、体調が整います。また、香り高いお風呂にゆっくりはいることで、体を芯から温め、寒い時期の健康維持に役立ちます。
黄色は金運の色でもあり、東南アジアでは邪気を払う色ともされ、僧侶の衣の色にもなっています。スカーフやハンカチなど、黄色いアイテムを持つのも幸運を招きます。
風水では太陽のエネルギーを司る方位は南。家の中心から見て南がきちんと掃除されている家では、そこに暮らす人が名誉や名声を得ます。冬至の日こそ、南を整えて、陽のエネルギーをしっかりと取り込みましょう。
一方、南のトイレや浴室、キッチンは凶とされます。木火土金水の五行では、南は火行ですから、水があると相剋関係となってしまうからです。水がよどまずスムーズに流れるように、排水口をきれいにしておけば、凶作用は抑えられます。冬至の日を前に、いつもより念入りに掃除しておきましょう。
季節の恵みを感じ、年中行事を生活に取り入れることも風水です。時候に応じた環境を整えることに通じるからです。年の瀬の12月はあわただしく過ぎることが多いのですが、ぜひ冬至の日を意識して、一陽来復のエネルギーで運気に弾みをつけてください。
※女性セブン2014年12月25日・2015年1月1日号