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ベネッセ運営の高齢者ホーム 近隣住民参加イベントで賑わう

 よい高齢者ホームとは、どんな施設なのか。「高齢者住宅経営者連絡協議会(高経協)」主催、高齢者施設事業者など「高齢者ホームのプロ」21人が選考した「リビング・オブ・ザ・イヤー2014」に選ばれた、優良施設を実際に訪問してみよう。ここで紹介するのは、同賞の優秀賞に輝いた住宅型有料老人ホーム「ここち西船橋」(千葉県船橋市)だ。

 施設の目の前は桜並木。春には共用スペースから満開の桜が楽しめる。敷地内にはテラスや遊歩道が設置されていて、開放的な雰囲気だ。

 リビングも広々としている。テレビを見る人や、無料のコーヒーを片手に会話を楽しむ人、折り紙工作をしているグループの笑い声が絶えない。一角では「表情トレーニング」のカルチャースクールが開かれており、入居者女性たちが鏡を覗き込んで講師の声に合わせて表情を変えている。

 毎日午前10時から午後3時の「つどいの時間」は、認知症で1人では過ごせない入居者のために設けたもの。「体操」、「ことば遊び」「カラオケ」などが行なわれ、元気な入居者を含め、ほとんどの入居者が参加している。

「毎日ある楽しいイベントを通じて、お友達もたくさんできました」(入居者)

 ベネッセグループが運営しているだけあって、施設内には「脳トレコーナー」が。プリントを1枚解けば「ここちポイント」10ポイントがもらえ、ポイントが貯まれば景品と交換できる。

 月に1度はボランティアが来て、「フラダンス」、「演奏会」、「歌劇」などのイベントが開かれる。季節ごとの「納涼祭」や「クリスマスパーティー」は、入居者や家族のみならず近隣住民まで参加して賑やかに開催されるという。

 ヘルパーや訪問医など自由に業者を選択して24時間介護を受けられることから、入居者には介護度が高い人も多い。

※週刊ポスト2015年1月1・9日号

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