国内

安倍政権の看板政策「国土強靭化」 整備新幹線に720億円等

 安倍晋三首相は選挙が終わるまでは増税による国民生活の逼迫を心配している口ぶりだったが、その舌の根も乾かぬうちに有権者を裏切る行為に走っている。国民に負担は押し付けられ、集められたカネは、政治を牛耳るシロアリ官僚と政治家利権に消える。看板政策の「国土強靭化」にしてもこの通りだ。

●整備新幹線(720億円)/北海道新幹線の函館から札幌への延伸を5年、北陸新幹線の金沢から敦賀への延伸を3年前倒しして予算が膨張する見込み。

●八ッ場ダム(119億円)/民主党政権が中止の方針を掲げていたが復活。ダム本体工事以外に付け替え道路の建設や移転する住民への補償も進める。

●スーパー堤防(─)/事業仕分けで廃止とされたが安倍政権誕生とともに再開。今年度は荒川、江戸川沿いなどの整備に43億円が投じられ、来年度も同程度の額となる見込み。

●巨大防潮堤(─)/国の予算で被災地3県に総延長400キロ(高さ最大15メートル)の防潮堤建設を進める。復興庁は海岸堤防整備を含む災害復旧事業に7337億円を要求。個々の被災地への来年度予算配分額はこれから決まるが、総事業費は1兆円にのぼる。

*括弧内の金額は来年度予算の概算要求の数字。「─」は現時点で金額が不明。

※週刊ポスト2015年1月16・23日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

伊藤沙莉は商店街でも顔を知られた人物だったという(写真/AFP=時事)
【芸歴20年で掴んだ朝ドラ主演】伊藤沙莉、不遇のバイト時代に都内商店街で見せていた“苦悩の表情”と、そこで覚えた“大人の味”
週刊ポスト
総理といえど有力な対立候補が立てば大きく票を減らしそうな状況(時事通信フォト)
【闇パーティー疑惑に説明ゼロ】岸田文雄・首相、選挙地盤は強固でも“有力対立候補が立てば大きく票を減らしそう”な状況
週刊ポスト
新アルバム発売の倖田來未 “進化した歌声”と“脱がないセクシー”で魅せる新しい自分
新アルバム発売の倖田來未 “進化した歌声”と“脱がないセクシー”で魅せる新しい自分
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
伊藤
【『虎に翼』が好発進】伊藤沙莉“父が蒸発して一家離散”からの逆転 演技レッスン未経験での“初めての現場”で遺憾なく才能を発揮
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン