芸能

関根勤、勝俣州和ら欽ちゃんファミリーが今も売れ続ける理由

 1月12日に放送された『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞』(日本テレビ系)が、視聴率14%(関東地区。ビデオリサーチ調べ)を獲得。同時間帯に放映されたテレビ朝日の『お坊さんバラエティ ぶっちゃけ寺』の3時間スペシャル、フジテレビ『痛快TVスカッとジャパン』の2時間スペシャルを抑え、民放同時間帯1位に輝いた。放送開始から35年経った長寿番組の底力を見せつけた。

 1980年代前半、萩本欽一は視聴率30%台を連発。冠番組の1週間の数字を合計し、『視聴率100%男』の異名を取っていた。1990年代になると冠番組はなくなったが、自身が司会を続ける『仮装大賞』は今も視聴率を獲り続けている。それだけではない。自身は一線から退いてしまったが、当時番組で鍛え上げた“欽ちゃんファミリー”は今もバラエティ番組の主軸として活躍している。テレビ局関係者が話す。

「関根勤や勝俣州和など、欽ちゃんの薫陶を受けたタレントは、さんま、タモリ、ダウンタウンなど、どんなタレントにでも合わせられるし、『組みやすい』と言われる。番組のバイプレーヤーとして欠かせない存在です。欽ちゃんの厳しさを現す言葉のひとつに、『聞いちゃダメ』という名言があります。話を振られたあと、間を空けず、すぐ答えなければならないという意味。現代のトークバラエティに必須の瞬発力を、欽ちゃんに鍛えられたわけです」

 30年経っても、欽ちゃんファミリーが生き残っている理由は何か。ベテラン芸能記者は、こう分析する。

「欽ちゃん番組の稽古は、ものすごく長かった。数日前に何時間も、当日にも何時間も稽古して、本番に臨む。終わったらすぐに反省会や翌週の稽古が待っている。

 今のテレビ番組は、タレントがスタッフと軽く打ち合わせをし、本番に臨む。タレント同士がリハーサルに立ち会うこともまずありません。収録で新鮮さを出すためです。長丁場の稽古をするバラエティ番組は、まずないですね。時代の流れもあるし、どちらがいいかとは言えません。

 ただ、欽ちゃんが稽古通りに本番をやるかと言えば、そうではありませんでした。本番で台本にないアドリブを突然飛ばして、演者を混乱させ、笑いを生んでいました。これでは、長時間の稽古が無駄に思えます。しかし、その稽古で、芸人たちは悩み、苦しみ、必死で考え抜いてきた。効率ばかりを追求するのではなく、一見無駄に思える異常なほどの稽古に耐えた。そのため、今も一線で活躍し続けられるのでしょう」

 芸人の地力を鍛える基礎的な「芸」が過去の厳しい訓練で培われたということか。

関連記事

トピックス

二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
今回のドラマは篠原涼子にとっても正念場だという(時事通信フォト)
【代表作が10年近く出ていない】篠原涼子、新ドラマ『イップス』の現場は和気藹々でも心中は…評価次第では今後のオファーに影響も
週刊ポスト
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
韓国2泊3日プチ整形&エステ旅をレポート
【韓国2泊3日プチ整形&エステ旅】54才主婦が体験「たるみ、しわ、ほうれい線」肌トラブルは解消されたのか
女性セブン