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30年超続く「VOW」 投稿は今もアナログ写真プリントが多い

 街で見かけたおかしな看板や貼り紙、新聞や雑誌で見つけた誤植など「思わず笑ってしまう」画像を読者から募集する投稿ページ「VOW」は、雑誌『宝島』(宝島社刊)に連載され、30年以上続く人気コーナーだ。これらのネタを集めた単行本は90冊以上出版され、累計発行部数は930万部超。制作総指揮を務める古矢徹氏は、こう語る。

「VOWは昔なじみの定食屋のように、今も営業中です。“おまぬけ”画像を30年以上も楽しんでもらえている理由は、今も昔と変わらず“おまぬけ”なことが巷にあふれているからでしょう」

 携帯にカメラ機能が付いてからは、簡単に撮影してメールで送信できる時代となったが、投稿者の多くは今もアナログな写真プリントでネタを送ってくるという。投稿者は40代の女性が多い。

 長い歴史の中にはドキッとさせられた事件も──。

「“余計な税などないよね”という某自治体の広報誌に載った替え歌を掲載したところ、曲の作者であるあのデュオの関係者から連絡がありました。経緯を説明すると、我々は叱られず、無断で替え歌を作った某自治体に抗議されたそうで……」(古矢氏)

 1年半前にホームページで投稿サイト『街のヘンなモノ!VOW』をオープン。

「駅のホームや横断歩道で急に立ち止まるなど、周りに迷惑をかけるような撮影および投稿はおやめください」(同)と注意を促すが、誰かに見せたい面白画像があれば、世の笑いのために投稿してみてはいかが?

※週刊ポスト2015年2月6日号

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