福岡で発生した小5女児絞殺事件では、女児の同級生の母親の内縁の夫である内間俊幸容疑者(46)が逮捕された。内間容疑者には、連続婦女暴行で逮捕・起訴され、懲役12年の実刑判決を受けた過去がある。
2000年に刑が確定し、福岡の刑務所で服役した彼は、刑期を終えて出所した後も沖縄へは帰らず、福岡で建設関係の仕事を始めた。そして豊前市内でスナックを営む女性と知り合う。現在の内縁の妻だ。
地元の飲み屋街では、内間容疑者は粗暴な振る舞いで有名だった。内縁の妻の店に勤務していた女性は、内間容疑者のことをよく覚えている。
「店に通うようになったのは3年前。内間ではなく、幸美龍成(ゆきみりゅうせい)と名乗っていました。『芸能人っぽい名前ですね』といったら『本名や』と関西弁で答えていました。『20年くらい刑務所にいたことがある』と話したことがありましたが、どんな罪で服役したのかは聞いていません」
行きつけの店には「幸美」名義でボトルをキープしていた。
「身長は170cmくらいでがっしりした体型。ブランデーが好きで、飲むとよく大橋純子の『シルエット・ロマンス』を歌っていました。閉店までいることが多く、長文のメール攻撃でママを口説き落としたみたいです。あるとき、ママが口元を腫らして店に来たことがあって、理由を聞いたら『うちの人にやられた』といっていました」(同前)
この店は内縁の妻の妊娠を機に閉店したという。暴力癖については、別のスナックのママもこう証言する。
「土木関係の仕事をしていたようです。若い部下を連れて週に2~3回来ていましたが、部下たちは彼を恐れて、無理矢理付き合わされている感じがしました。筋肉質の体が自慢で、Tシャツをめくっては『すごいやろ』と悦に入っていました。私の店ではありませんでしたが、ほかのお客さんとケンカをして出入り禁止になっている店が結構あったみたいです」
そう話す彼女も内間容疑者に襲われそうになったことがあるという。
「店の女の子も帰った後の閉店間際、2人だけになったときに、突然、床に押し倒されました。騒いだら逆上して何をされるかわからないと思って、とっさに『そんなに焦らんで、ちゃんと服を脱いだら』といってなだめて、トイレに逃げ込んで夫に電話をし、助けに来てもらいました。こちらも客商売なので警察には通報しませんでしたが、思い出すだけでゾッとします」
※週刊ポスト2015年2月20日号