現職の警察官(26才)が、妻帯者であることを隠して交際し、相手の女性(23才)を別れ話のもつれから殺害したニュースは世間を驚かせた。だが、それは氷山の一角にすぎない。“堂々とした不倫”がよいとはいわないが、独身のフリをして浮気するセコい輩が、今急増しているという。
20代で結婚後、バツイチとなり2人の子供を育てる静岡県在住のパート・上野実香さん(仮名・33才)。パート先であるスーパーの同世代の店長から、「子育て大変だね。力になるから何でも言って」と優しく声をかけられ、彼を頼るようになった。その後、子供が熱を出して仕事を休んだある日、店長が退勤後に実香さん宅をアポなしで訪れた。
「子供の好きなヨーグルトやゼリーをお土産に持って来た彼にすっかりほだされて恋仲になりました。『パートさんとの恋愛は禁止だから他の従業員には内緒に』と言われ、誰にも話さなかったけど、女ばかりの職場だけに、私と店長との仲はちょっとした噂になりました」(実香さん)
するとある時、店長より長く働いている年配のパートが実香さんにこう告げた。
「噂を耳にしたから忠告するけど、あの店長は奥さんがいるのよ。今、出産で実家に帰っているだけ。気をつけてね」
実香さんが振り返る。
「その言葉を聞いて愕然としました。すぐに店の倉庫に彼を呼んで問いただすと、『嫁がいない間のちょっとした遊びだった』と白状しました。頭に来て、本社に電話して彼とのことをバラし、私もすぐパートを辞めました」
一方、兵庫県在住の家事手伝い・鈴木佳恵さん(仮名・38才)は行きつけのスナックで意気投合した3才年上の彼と交際。ひとり暮らしの彼のアパートで同棲して1年半が過ぎたある日、佳恵さんの携帯に彼の携帯から電話がかかってきた。
佳恵さんが出ると、か細い女性の声で「もしかして、○○(彼の名前)と交際中じゃないですか」と聞かれた。佳恵さんが「そうですが」と答えると、一瞬の沈黙後、「○○の妻です」との一言が聞こえた。
「彼が結婚していることを知った瞬間です。奥さんは申し訳なさそうに謝り続けました。彼は単身赴任で兵庫に来ていて、実家は奥さんと子供と両親が暮らす三世代同居とのこと。たまに実家に戻っては家のお金を持ち出すので、問い詰めたら、私との生活を白状したそうです」(佳恵さん)
振り返れば、同棲中はおかしなことがあった。
「お盆休みやお正月になると『友達と旅行に行く』と言って長期間、家を空けていました。その間に実家に戻っていたんですね。私はすぐに荷物をまとめて彼のアパートを出ました」(佳恵さん)
※女性セブン2015年2月26日号