ファッションプロデューサーの植松晃士さんが、今回は周囲のアラフィフ女性たちに「2015ザ・オバさん」と銘打って「あなたがオバさんになったと実感するのは、どんなとき?」というアンケートを実施しました。どんな答えがあったのでしょうか。
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「“若くてかわいい”という言葉に敏感になった」 「電車の中で、おブスで、おデブな女子高生のミニスカート姿を見かけると、それでも彼女のほうが、女子としての市場価値は自分より高いことに気づいて、愕然とする」
という、あからさまな意見もありました。まさに、若さに対するジェラスですね。
「若けりゃいい」という、世の中の風潮をどうしても受け入れられないその気持ち。私にはよ~くわかります。
あるアラフィフの独身女性は「若いときに、自分をもっと高く売っておけばよかった」と、下唇を噛んでいました。80才くらいになれば、若い世代への対抗意識も消え、静かな心になれるのかもしれませんが、それまでの道の何と遠いこと。
だけど、考えてもみてくださいな。“オバさん”という種が、これだけ元気で活躍している状態は、人類史上どころか、生物誕生以来、初めてのこと。まさに事件なのです。
さて、「男性に対しての変化」のアンケートの答えも興味深いですよ。
【1位】 以前はイケメン好きではなかったのに、今は“男子は若くてカッコいいほうがいい”と思う
【2位】 お店のスタッフなど、イケメンくんと接しているとき、“かっこいい!”と思う以前に、“いいコね”と思う
【3位】 韓流にはまった人の気持ちがわかるようになった
いかがですか?
若さや清潔感に憧れる気持ちが、「イケメン好き」にさせ、でも年齢的に自分は異性の対象ではないから「息子感覚」になる、とこういうわけです。
加えて、イケメン店員さんにぴったり密着して、ボディータッチをするようになったら、もういけません。女を放棄したも同然です。
えっ? そんなのイヤですか? まだまだ、頑張りたいですか? 大丈夫。その気持ちさえあれば、オバさん化を食い止める余地は充分にありますよ。オバさん、万歳!
※女性セブン2015年3月5日号