3月14日に北陸新幹線が開通し、4月スタートのNHK朝ドラ『まれ』の舞台になるなど、大盛り上がりとなっているのが石川県金沢市だ。とある金沢市民はこう話す。
「いやもう、地元でもすごい盛り上がりですよ。地元紙の北國新聞は連日、北陸新幹線絡みの記事ばかりだし、テレビをつけてもそうでしょ? ローカル番組はもちろんだけど、全国放送の番組でも金沢を紹介したりしてるからね」
一方、同じ北陸の富山市民はライバル心を燃やす。
「確かに、金沢ばっかりなんですよね。終点が金沢というだけで、長野から新潟、富山と通りますからね。新潟の友人も言ってましたよ、“金沢ばっかり”って(苦笑)。北陸三県ってライバル心が強いんです。例えばですが、学力テストの成績が全国の中で北陸三県はいいんですが、それは他県に負けたくないというライバル心もあるのではないかと思いますし(笑い)」
金沢と同じ石川県内の加賀市民の意見はこう。
「石川県内でも金沢とそれ以外の地域とのライバル心はありますしね。金沢、金沢、と声高に宣伝されるのは、他の地域、県にとっては面白くない、という人もいる。メディアが金沢ばかり取り上げるからですけどね」
とはいえ、金沢市民も余裕なわけではない。前出金沢市民の話だ。
「でも、プレッシャーもあるんですよ。例えば近江町市場とか茶屋街とか紹介されていますが、もちろんそれは嬉しいことなんですが、期待されて行ってみたら、“なぁ~んだ”とがっかりされたらなぁ…という思いもある」
盛り上がってはいるものの、大したことないと思われないか、不安も大きいようだ。
※女性セブン2015年3月26日号