風呂掃除の頻度は家族の人数や使う回数によって変わってくるが、カビや水あかの汚れはなかなか落ちず、掃除の際にイライラの原因に。そこで、効率的にできる風呂掃除の基本を日本ハウスクリーニング協会理事の高橋敬子さん教えてもらった。
落ちにくそうな汚れにはなんでも塩素系洗剤を使っている人が多いが、実は汚れによって洗剤を変えないと効果は得られない。
「浴室の主な汚れは、皮膚の老廃物や湯あか、石けんかす、水あか、黒カビ、ヌメリなど。各汚れに適した洗剤があるので、必ず使い分けてください。塩素系は体への刺激が強いので、多用はおすすめしません」
ついたばかりの汚れなら、たいていは湯と中性洗剤で落ちるという。
「ポイントは、水気を切りやすいよう、天井などの高いところから低いところの順に掃除をすること」
中性洗剤で落ちない汚れの正体は、時間のたった水あかや黒カビ。これらはスペシャルケアが必要だが、そもそも汚さないための、“風呂上がり3Step”も大切。
Step1は、湯をかける。
湯で、床や壁にこびりついた皮脂や飛び散った石けんかすなどを溶かしながら流す。
Step2は、水をかける。
風呂から出る時、そのまま出ると湿気がこもるので、浴室の温度を下げるために冷水をかける。
Step3は、水気を取る。
スクイーザーや使い終わった足ふきマットなどで、浴室内の水分をしっかりとる。
「しぶといお風呂汚れの元凶は水分。入浴後は、湿気や水気を取るひと手間を惜しまないで!」
※女性セブン2015年4月9・16日号