人間にとって性は永遠のテーマだ。自分が満足し、パートナーを喜ばせたいという思いは男女が共有する認識だが、具体的な反応となると男女間には大きな差が存在する。なぜ男性はセックス中にあまり喘(あえ)がないのだろうか?
性交中に声を頻繁にあげる男性はおそらく少数派だろう。しかし、女性は「アッ、アッ!」などと身を悶えて喘ぐのが一般的である。
「脳の違いです。一般的に女性は右脳と左脳を結ぶ神経の束である『脳梁』が男性より太い。女性は左右の脳から刺激や快楽の信号を多く受け取るため、堪えきれないほどの快楽を表出するために喘ぎ声を出すのです」(医師で作家の米山公啓氏)
一方、男性は脳梁が女性より細いことに加え、前頭葉の底部が女性より大きい。
「前頭葉の底部には感情を抑制するはたらきがある。そのため男性は“気持ちいい”という感情をあえて表出することなく、黙ってセックスする傾向があります」(同前)
※週刊ポスト2015年4月17日号