「写真は繰り返し見ることで、脳に記憶として定着します。デジタルで気軽に振り返れるはずが、撮りっぱなしではせっかくの思い出も記憶されずに消えてしまうでしょう」と語るのは、PC・デジタルアドバイザーの内川功一朗さん。
フィルム時代は撮った写真はすぐに現像したものだし、お店でタダでもらえた薄いアルバムに写真を入れて整理する人も多かった。
一方、デジタル写真は撮れる枚数が格段に増え、気に入らなければすぐ消せるものもあり、とりあえずシャッターを切りがちだ。そうなると、写真を整理しようにも、膨大な量に気が重くなり、撮った写真を消す罪悪感も重なり、写真を見返さなくなっていく。そうならないためには、2段階の整理が必要だ。
まずは、目をつぶったり、連写で撮った同じような写真など、明らかに不要なものは撮ったらすぐカメラの中で削除を。旅行中やイベント中であれば、うっかり消してもまた同じようなショットを撮り直すこともできる。
その後、自宅でベストショット集を作るつもりで、厳選した写真だけをひとまとめに。それだけをお店に持って行けば、どれをプリントしようかとその場で大慌てすることもない。
さらに時間がたてば、厳選した写真以外はほとんど見ることがないと気づくはずだ。となると、残りの写真は消しても支障ないのだ。
※女性セブン2015年5月28日号