ほとんど公になることのない、動物に関するお金の話。取引される値段を調べると、比較的おとなしくて展示に向くという理由で、哺乳類ではオスよりメスのほうが高いことが一般的だ。だが、鳥は逆になるケースが多いと語るのは、移動動物園「堀井動物園」を運営する堀井嘉智氏だ。
「クジャクのように、オスがきれいな羽を持ちメスが地味ということがあるため、鳥はオスのほうが高い値がつきやすい。ただし雌雄で見た目が違う鳥は多くの場合、ペアで取引されます。たとえばクジャクなら、ペアで約15万円が相場です」
雌雄の判別が難しいケースもある。彫像のように「動かない鳥」として人気のハシビロコウがその代表だ。判別にはDNA鑑定をする。DNA鑑定料込みで1羽240万~300万円という高値で取り引きされる。
※週刊ポスト2015年6月5日号