ライフ

桜の木の枝で近隣トラブル 嫌みの応酬の末に業者呼び枝切除

 ファッションプロデューサーの植松晃士さんが、オバさんたちが美しく生きるためにアドバイス。今回はとある友人のご近所トラブルにまつわるエピソードを紹介してくれます。

 * * *
 皆さま、ご機嫌よう! 梅雨入り前のひととき。お健やかにお過ごしですか?

 冒頭から何ですが、先日、古くからの女友達から、ちょっと憂鬱な話を伺いました。彼女は東京の高級住宅地、世田谷の一戸建てに住んでいて、お隣とのトラブルに悩まされているとのこと。

 きっかけは桜の木。庭の境界近くにお隣の桜の木があって、春はそれは見事な借景を楽しんでいた、ように見受けられました。

 ところが、「もう、毎年毎年、お隣から舞い落ちてくる花びらの掃き掃除で大変。桜が終われば、モッコウバラやらジャスミン。気が変になりそう」と、口を尖らせます。

「ですから私、お隣にちょっと嫌みを言ったんですよ」と言うのですが、果たしてどのくらいの「ちょっと」かは定かではありません。

 すると先方から、「あら、でも秋にはお宅の柿の木の葉っぱが…」と返され、「それをおっしゃるなら、わが家だってそちらの雨どいから漏れた雨で、雨が降るたび庭が水びたし…」と、嫌みの応酬。

 とうとう桜の枝の一部を業者を呼んで切ってもらうところにまで発展したのだそう。

 最初は私も、軽く彼女に同情しながら聞いていたのですが、途中で絶句してしまいました。確かに花びらを掃き掃除するのは重労働かもしれません。でも見方を変えれば、春の美しい花を、日頃のお世話もせずに愛でることができるなんて、とてもラッキーなことでしょう?

 それなのに何の罪もない桜の枝を切ってしまうなんて、情緒のかけらもないじゃありませんか。

 彼女はとても裕福な暮らしをしている美人さんです。周囲から見たら何の不満もなさそうに見えました。でも、こんな話を聞かされると、「幸せそうに見えても、人の心の中まではわからないもの」と思ってしまいます。

 もしかしたら彼女は、たまたま美しいものを愛でるための「きれいセンサー」が故障していたのかもしれません。それとも自分でも気づかないうちに、心が荒んでいた?

※女性セブン2015年6月11日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
岸信夫元防衛相の長男・信千世氏(写真/共同通信社)
《世襲候補の“裏金相続”問題》岸信夫元防衛相の長男・信千世氏、二階俊博元幹事長の後継者 次期総選挙にも大きな影響
週刊ポスト
女優業のほか、YouTuberとしての活動にも精を出す川口春奈
女優業快調の川口春奈はYouTubeも大人気 「一人ラーメン」に続いて「サウナ動画」もヒット
週刊ポスト
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン