サッカー女子ワールドカップの決勝トーナメントが始まった。1次リーグを1位通過した女子代表・なでしこジャパンの1回戦(24日)の対戦相手は、世界ランク12位でW杯初出場のオランダだ。
「身長170cmを超える選手が多く、自陣内で戦いながら堅い守りで相手になかなか点を与えない。攻撃はカウンターが得意で、ワンチャンスを活かして得点を狙ってくる。昨年のUEFA女子U-19選手権で得点女王に輝いたFWミーデマや、スピードのあるMFマルテンスは要注意」(スポーツジャーナリストの財徳健治氏)
相手陣内で戦うことが予想されるため、予選でボール支配率(66%)が高かったエクアドル戦が参考になる。
「大儀見優季と菅澤優衣香のツートップにボールを集めるとともに、有吉佐織、鮫島彩のサイドバックも攻撃に参加したが、相手の守備をなかなか崩せなかった。ゴールを決めたクロスからの攻撃も、オランダ相手では相手のカウンターにつながるリスクがある。
そこでキーマンとなるのは“リトル・マナ”こと岩渕真奈。素早いドリブルで仕掛けられ、なでしこの攻めにテンポの違いを生み出せる選手です。オランダ勢は身長が高いぶん、155cmと小柄な岩渕は非常につかまえにくい。相手に疲れが見え始める後半から途中出場すれば、一番嫌な選手だと思います」(サッカー担当記者)
※週刊ポスト2015年7月3日号