もしも夫の浮気がわかったら、妻はどうするのか──。きっちりと気持ちの整理がついて、離婚準備が整っているなら問題ないだろう。
最悪のケースは、「浮気がバレてホッとした夫が、相手の女のところに行ってしまうケース。だから離婚する気はないのに、ヘタに詮索するのは危険なんです」と話すのは、夫婦修復カウンセラーの鈴木あけみさん。
とはいえ、どんなに熱くなった女性でも2~3年もつきあえば古女房と同じ感覚になる。「それまで、耐えて待てるか、ですね」(作家/女豹ライターの島田佳奈さん)
「冗談じゃない!」と怒りを隠さないのは、4年前、夫の浮気で離婚寸前まで追い詰められたK香さん(53才)だ。
「私は夫が他の女を好きになったことより、その間、私にウソをつきまくって相手の女と会っていた事実が、人として許せないんです」と唇を噛む。
「その気持ち、よくわかる」としたうえで、鈴木さんは言う。
「たしかにショックですが、夫なりにつじつまを合わせようと懸命に作り話をしていたんですよ。そこから“家庭を壊す気はない”という本音が透けて見えます。ほとんどの相談者は、夫のウソを怒るけれど、私は“ウソをつかれているうちが華よ”って伝えます」
しかし夫に土下座して謝られても「はい、そうですか」と気持ちが収まるワケがない。妻としてこの恨み、どうしてくれよう!
「いちばんよくないのは浮気をした事実を盾に取り、気に入らないことがあるたび、いつまでもネチネチと恨み節を口にすること。それは誰のためにもならない行為です」と鈴木さん。
「感情の嵐がおさまってからの話ですが、“私も1回は、火遊びの権利があるのよね”と堂々の浮気宣言をするといい」と言うのは島田さん。
「もちろん言葉だけで終わらせず、いつチャンスが巡ってきてもいいようにオシャレに気合いを入れる。夫に“まさか本気じゃないだろうな”と思わせたら勝ち。形勢が逆転します」
それでもスッキリおさまらない時は? 鈴木さんは「ズバリ、お金を出させるといいですよ」と言う。
「愛人みたいなやり方ですが、男の人に、“精一杯のお金を出して”と言うと、意外とすんなり払うんですよ。“これで許される”と、救われた気持ちになるようです。そのお金は、高級エステや女子旅に使ってもいいし、貯金として残してもいい」
いずれにしても、夫を成敗する鉄槌も、振り下ろし方ひとつで、わが身を焼き焦がす「焼きゴテ」になるということを、肝に銘じておきたい。
※女性セブン2015年8月13日号