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中国ビーチ風物詩・覆面軍団 日本の高級ホテル出没の可能性

 中国東部に位置する山東省青島のビーチに異様な集団が集まっている。目鼻口以外をすべて覆ったフェイスマスクをしたオバちゃんたちだ。

 映画『犬神家の一族』に登場するスケキヨにしか見えないこのマスク。フェイスとビキニに引っかけて、米ニューヨークタイムズ紙が「フェイスキニ」と名付けている。

 中国では「日焼けした女性は外で働く貧しい女性」というイメージがあり、海水浴の時に紫外線を避けるため、中年女性を中心にマスクを着用し始めた。海中のクラゲや藻から顔を守る効果もあり、10年ほど前から中国の夏の風物詩となっている。

 最近はペイント模様を施した「京劇風モデル」、アニマルプリント風の「ジャガーモデル」などバリエーションも豊か。あまりの奇抜さから、フランスのファッション誌でも紹介されたほどだ。

 この「奇面集団」が日本旅行ブームに乗って日本の海やプールに登場するかもしれないのだ。

「来日する中国人客は中年の富裕層が多く、日焼けを極端に嫌うため、江の島など中国人に人気の海水浴場のほか、高級ホテルのプールも“覆面軍団出没エリア”になりかねません」(旅行業界関係者)

 とくに注目されるのが、豪華客船による観光客が急増している博多だ。福岡タワーの北側に広がる人気スポット「シーサイドももち海浜公園」のビーチが覆面軍団に占拠される日はすぐかもしれない。

※週刊ポスト2015年8月14日号

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