まじめ一本で仕事に打ち込んできた人が、定年と同時に羽根を伸ばすということはよくあること。千葉県に住むパート勤務の女性Kさん(60才)の夫(60才)も、定年を迎えて変わろうとしたというのだが…。
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この春、公務員として定年まで勤め上げた夫。お酒は飲まない。たばこなんてもちろん吸わない。車は制限速度を守り、女性経験もおそらく私だけ。
そんな夫がこの間、「先も見えてるし、そろそろはっちゃけてみようかな」とボソッと言ったのよ。「タトゥーを入れようと思う」って思いつめた顔で!
まじまじと顔見ちゃったわ。「温泉にだって入れないんだからね。頼むからやめて」と引き止めたけど、いったん決めたらテコでも動かない。
「オレという人間を、体に刻み付けたい」の一点張りなの。とはいっても小心者の夫のこと。米粒みたいのを入れるんだろうと見逃したら…。
「これ」と、シャツをめくってほっそい左腕の内側を見せられた時の衝撃といったらないわよ。明朝体で「真面目」の3文字だもの!
それで「温泉に入れるように、シップを貼って隠れる大きさにしたから大丈夫だ」って。だから、目的は何?
※女性セブン2015年9月10日号