ファッションプロデューサーの植松晃士氏が正しいオバサンの生き方を論じる等コーナー。今回は、前回に続き50代女性の同窓会事情に迫る!
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「同窓会で若々しく、幸せオーラを放っていた人は、みんなスカートを穿いていた」そうです。
これまで、「オンナと生まれたからには、女性にしかできないおしゃれをしましょう。お出かけ着にズボンはやめましょう」と言い続けてきましたが、それを裏付ける証言を得て、「女子は一生、スカート」とさらに声を大にして言いたい。
そして3cmでいいので、ヒールのある靴を合わせていただきたい。女性はヒールを復活させると、一歩歩くごとに美しくなっていくものです。
実は以前、パンツ一辺倒だった女子スタッフに、「ヒールを履かない女性はオンナじゃないっ」と檄を飛ばし、ワードローブを一新させたことがありました。
彼女の変化はすごかったですよ。まず、真っ先に仕草が女らしくなり、メイクが変わり、髪形が変わり、さなぎが蝶になるように美しく洗練されていきました。
そりゃそうです。ヒールほど「私はオンナなんだわ」と実感させてくれるアイテムなんて、そうありませんから。
ときおり、サンダルとも呼べないようなご近所履きをつっかけて、引きずるように歩いているかたをお見かけしますが、あの見た目の不快度は、逮捕はされないけど、周囲が嫌~な気分になるという意味では、男性の立ちションと同レベル。軽犯罪ですよ。
それにあれを履いて姿勢よく、歩き方のきれいな人って見たことありません。靴は確かに消耗品です。汚れるし傷もつく。でもそうしたものだからこそ、女の心意気とプライドを見せていただきたいと、心から思うのです。
オバさん、万歳!
※女性セブン2015年9月10日号