家電量販店では、「他店より1円でも高い場合はお知らせください」と販売員から言われ、チラシなどにも明記されているが、どこまで対応してくれるのか。
ヨドバシカメラの場合、「競合店のチラシには対応しますが、数量限定商品や日替わり商品の価格は基本対応していません」という。競合店とは家電量販店、スーパーやホームセンター、ディスカウントストアも含まれる。
他店での交渉価格をにおわせ、「○○電気はすごく安くしてくれたんだけど、こちらではいくらになる?」などのあいまいな言い方はNGだ。
「他店の価格提示なしに価格対応はありません。ありえない安値に対しては、『当店ではそこまでお値引きできません』と言うだけ。『じゃあ、こっちはいくら?』というのは、先ほどの価格は存在しないと宣言しているようなものです」(白物家電ブログの管理人・Aさん)
ヨドバシカメラに聞いてみると、「他店での価格を口頭で伝えるだけでなく、他店の店員さんの名刺の裏書き、電話やネットで確認ができれば対応します」という。価格の証明が必要なのだ。
スマホなどで他店のサイトを示しながらの交渉は有効だが、リアル店舗を持たないネット事業の価格には、対応しないことが多い。すべてはケースバイケース。ダメもとでも交渉してみよう。
前出・Aさんオススメの値切り交渉トークを聞いてみた。
「○○電気ではすごく安くしてくれて、××円だったんだけど、在庫がなくて取り寄せに時間がかかるそう。今日、買って帰りたいんですが…」
高圧的でなく、買いたいオーラをふりまきながらの交渉。ぜひ、お試しを!
※女性セブン2015年9月10日号