ビジネス

BMWは中古車になると値落ち大きい 100万円前後から入手可能

 モテ車を解説する「週刊ポスト」連載の「死ぬまで カーマニア宣言!」。今回は、どんな時代にもスポーティな走りと美女に人気のBMWのお得な手に入れ方を、これまでにクルマを40台買ってきたフリーライター・清水草一氏(53)が解説する。

 * * *
 ご同輩諸君。我々中高年世代は、BMWというブランドに、多かれ少なかれ憧れを抱いている。それは、FR(フロントエンジン・リヤドライブの略。前にエンジンがあり、後輪を駆動する方式のこと)と、前後重量配分50:50にこだわる、スポーティな走りのイメージがもたらすものだ。

 世の中、走りより燃費が重要! という時代になっても、なぜかBMWだけは、スポーティな走りで憧れの的であり続けている。しかもBMWは、若い美女たちのウケも抜群なのだから恐れ入る。

「やっぱりBMWなら、頑張って3シリーズを買うべきなのかい?」

 その通りだ。320iのセダンは427万円から。

 と言っても、427万円は安くない。カミさんに相談すれば、「BMWの新車なんて、あなたアタマ大丈夫?」と言われるかもしれない。そこで浮上する有力候補が中古車である。

 BMWのようにブランド力の強いクルマは、旧型でもモテ威力が落ちない。私も旧型3シリーズに乗っているが、「旧型じゃん」と指摘する美女などひとりもおらず、たいてい「ステキ!」と誉めてくれる。ならば、わざわざ新車など買う必要がどこにあるだろう?

 実はBMWは、中古車になると比較的値落ちが大きい。それは故障がやや多めであることの裏返しだが、リスクのないところに勝利はない。多少の故障を恐れていては、美女としっぽり温泉ドライブなど、夢のまま終わってしまう。求められるのは男の決断である。

 一番のオススメは、先代3シリーズのツーリング(ステーションワゴン)だ。ステーションワゴンは遊び要素があって美女人気が高く、実用性もあるのでカミさんも説得しやすい。先代BMW320iツーリングの中古車相場は、80万~200万円というところ。100万円前後から十分探せる。値段が安いほどリスクは高まるが、そこも男の決断だ。

 きょうび、100万円では軽自動車の新車も難しいが、それで憧れのBMWが買えるなら、買わないのは人生の損失ではないだろうか?

■清水草一:編集者を経て、フリーライターに。「自動車を明るく楽しく論じる」がモットーの53歳。現在、フェラーリ・458イタリア、BMW・335iカブリオレ、トヨタ・アクアを所有。日本文藝家協会会員。

※週刊ポスト2015年9月11日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
ゆずりあい、ぶつからないように配慮するつもりがまったくない「どかないおじさん」がいる(イメージ、時事通信フォト)
新社会人が戸惑う「どかない系おじさん」 大柄な男性には場所をゆずり、女性が接触すると怒鳴り散らす
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン