昨今、英語が学べることや教育自体のレベルが高いことから、子供をインターナショナルスクールに通わせる親も増えている。しかし、妙なマウンティング(格付け)が発生するのも特徴の一つだという。都内のインター幼稚園に娘を通わせる芸能人ママの1人が話す。
「今は、どこのインターに通っているかで格付けされるんです。芸能人ママ友の話題の多くはどこのインターに行かせるかとか誰がどこに通っているかということ。“あそこの家は両親が英語できないから○○には入れないわよね”とか、“お遊びのキンダー(幼稚園)止まりで、どうせ小学校からはドメ(国内の通常の小学校)でしょ?”と結構厳しい(笑い)」
現在、インターナショナルスクールは全国に100校ほどある。そのほとんどは文科省が認定する学校ではなく、「各種専門学校」扱いだ。日本の高卒と同じ資格がもらえる「国際バカロレア」資格の認定校は、国内に23校のみ。その他のインターの多くは、国内の大学に進学するには大検を受ける必要がある。
教育評論家の石川幸夫氏が語る。
「日本人の場合、インターの学校生活には親の英語力も試されます。授業や宿題はもちろん、家庭への連絡事項もすべて英語なので、親が日常会話程度の英語力しかないと、とてもやっていけません。
唯一、幼稚園だけは別で、ここでは日本人の子供は0から英語を学ぶので、親も一緒に学んでいける。そのままインター小学校に進学するための“予備校化”している部分もあります」
ただし、費用は日本の学校とは桁が違う。施設使用料や給食費などを合わせ、学費は年間平均200万円ほどだ。
※女性セブン2015年9月17日号