ライフ

とんかつ店 地元誌に取材され調子づき高い肉を仕入れ赤字に

 どんな男だって自分の仕事に誇りを持っているもの。誰かに認められればそれはそれは嬉しいものだが、勘違いになってしまうことも。千葉県に住む女性Eさん(48才)の夫はとんかつ店を経営する50才。その夫がフリーペーパーに取材されて…。Eさんが、夫のトホホなエピソードを紹介する。

 * * *
 つい先日、地元のフリーペーパーがうちのとんかつ屋に取材にきて、店とダンナが載ったの。さあ、それからが騒ぎよ。

 舞い上がったダンナは、お客さんが来ればとんかつを揚げる手を止めて、「オレは断ったのに、どうしてもって言うからさぁ」とひとしきり。

 店の中だけならまだいい。道を歩いていても人の目を意識しまくりで、「今すれ違った人、オレのこと見てたよなっ、見てたろ?」としつこい、しつこい。

 外食してウエートレスが「サービスのデザートです」と持って来ると、「あまり、自分に気を使わないでください」と、高倉健風にかしこまったりして。

 それだけじゃない。誰かに「次は“プロフェッショナル 仕事の流儀”に出演だね」と空気入れられたら、ますます調子づいちゃって、キャベツもお肉も高いのを仕入れて、客が入れば入るほど赤字よ。

「何してんの」と怒ると、「ここが踏ん張りどころだ。プロフェッショナルは、みんな同じ思いをしているぞ」だって。

 その熱も、翌号のフリーペーパーに天敵のうなぎ屋が出ていたのを見て失速。

「あの野郎、オレに焼きもちやいて、金使って載せてもらったんだよ」だなんて、ああ、見苦しい。

※女性セブン2015年12月3日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン