築地市場は午前4時ごろから業務用仕入の販売・梱包・搬出で慌ただしいが、午前9時を過ぎると一般買い物客も見学ができる。水産仲卸業者売場のなかから2つの特徴的な店舗を紹介する。
●内長(うちちょう/合物)
合物(干物)を500種類以上も扱う。「鯵だけでも20種類。食堂から百貨店までお客様の幅が広いので、産地やサイズを豊富に揃えています。心意気としては質のいいものを売りたいね」と峯崎親慶社長。
●大政本店(だいまさ/茹で蛸)
市場唯一の茹で蛸専門仲卸。「大正11年の創業以来、職人が檜作りの樽で塩もみし、釜で茹でる伝統の加工方法を守っています」と小槻義夫社長。厳選した兵庫・明石、岡山・下津井、モーリタニアの真蛸を使用している。
※週刊ポスト2016年1月1・8日号