「鈴木さんは警察官に取るに足らない夫婦喧嘩だと説明したそうです。A子は警察に事情を説明しましたが、大事にしたくないという思いもあって、このときは被害届を出さなかった。そして2014年10月、鈴木さんが家を出る形で別居状態となったが、生活費を巡っても揉めるようになったこともあって、A子は暴力事件として被害届を提出したんです」(同前)
そうした事態が続く中で協議は難航し、2015年3月からは裁判所を介した離婚調停に入っているが、「現在も慰謝料と財産分与について主張の隔たりが大きく、なかなか成立しないようです」(同前)。
離婚調停とDVについて、A子さんに尋ねると「離婚については、いまは話せません」としながらも、警察に通報して事情を説明した経緯は認めた。一方、鈴木の代理人弁護士は離婚調停中であることを認めたうえでこう説明した。
「主な原因が結婚当初からのDVにあると(A子さんが)主張しているとの認識はありません。また、(A子さんが)暴行で告訴した事実はあるようですが、不起訴処分によって事件は終結しております」
当人たちにしかわからない事情や心情があるとはいえ、夫婦の諍いが警察沙汰になってしまった事態は「紳士たれ」という“巨人軍の規範”には似つかわしくないだろう。泥沼離婚劇がこれから始まるシーズンに影響するようなことがあれば、高橋巨人の船出に暗雲が垂れ込める。
※週刊ポスト2016年1月29日号