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投信相場の常識に照らせば今は異例の好機到来

 年初の日本株市場は急落が続いたが、相場のプロたちの多くはこれから反騰していくことは確実とみている。三菱UFJ国際投信は株安の最中である1月14日に発行したレポートで〈半年後、2016年央の日経平均株価のターゲットレンジを21000円~23000円と想定しています〉と述べている。相場全体がこれから上昇トレンドに向かうとすれば、成果が見込めるのが投資信託(投信)だ。

 自身で個別の銘柄を選んで資金を投じるのではなく、プロが選定した複数の銘柄などがパッケージになっている投資商品だ。投信に詳しいファイナンシャルリサーチ社・深野康彦代表が解説する。

「現在の売れ筋はインデックス投信(ある決められた指標に連動する商品)で、とくに日経平均株価に連動する『日経225連動型上場投資信託』や、日本経済新聞社と証券取引所が定めた企業で構成される指数『JPX日経400』に連動する『ニッセイJPX日経400インデックスファンド』。日経平均は日常的に目にする数字なので人気です」

 簡単にいえば日経平均が上がれば、そのぶん儲けが出る商品ということだ。ほかには、大化けの可能性がある小型・中型株の投信に深野氏は注目する。

「具体的には『SBI中小型割安成長株ファンド』『証券ジャパン日本株オープン』などが挙げられます」

 投信の相場の「常識」に照らすと、異例の好機となっているという。

「投信の世界には相場の下落と上昇の変わり目を探る『騰落レシオ(市場の値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割った比率。市場の過熱感を見る指標)』という指標があります。指数を構成する銘柄のうち値上がりしたものが多いほど数値は高くなりますが、通常は70%以下になると『割安な市況』だとされています。それが日経平均では昨年末から60%台に、1月中旬には50%台になりました。ここまで下がったのは6年ぶりです。大チャンスといえる」(前出・深野氏)

※週刊ポスト2016年2月5日号

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