全国には多数の老人ホームが存在するが、どんなホームを選べばいいのかは皆さん悩むところだろう。そこで、本誌・週刊ポスト5月6・13日号では『はこの「老人ホーム」がすごい! 厳選ランキング関東・関西&東海250』を発表している。今回のランキングは、利用者と施設の橋渡し役となる「紹介業者相談員」の投票をもとに作成した。
近年、老人ホーム紹介業は急拡大している。医療費削減のため、国は長期入院用の病床を削減する方針を打ち出しているが、「退院しても在宅で暮らすのが難しいケース」が少なくない。そうした人たちの悩みや要望を聞き、一人ひとりに適した施設を提案するのが紹介業者相談員の仕事だ。
相談員たちは、毎日のようにホームを訪問して回り、各施設の情報を集めている。いわば「施設選びのプロ」だ。そうした相談員84人が、「自分の親に薦めたい老人ホーム(介護付き有料老人ホーム)」を選んで投票し、その結果をランキング化した(ポイントは独自基準)。関西・東海地方のベスト2を以下に挙げよう。
【1位】サンセール香里園
・入居一時金:0~2550万円
・月額利用料:18.36万円~48.384万円
・所在地:大阪府寝屋川市香里西之町
・入居定員:105人
・入居率:82.00%
・看護・介護体制(職員一人あたりの利用者数):1.4人
・ベテラン職員比率:49.30%
・看取り:あり
家電大手・パナソニックの子会社の運営する「サンセール香里園」が関西・東海地方のランキングで1位となった。相談員からは高い評価が寄せられた。
「同じパナソニック系列運営のエイジフリー・ライフ大和田(6位)が開設から17年。そこで積み重ねた経験がハード、接遇、サービスの質に反映されている」
「看護師が24時間体制で常駐。協力病院との連携もしっかりしている」
パナソニック系列ならではの利点もある。
「利用者が起床したり夜ベッドから出たことを(職員に)知らせるセンサーシステムを採用。リハビリにも、パナソニックが開発したデジタルミラー(手本となる映像と自分の動きをリアルタイムで比較できる機器)を用いている」