子を持つ親にとって、受験は大きな問題。そこで今年東京大学に入学した子供を持つ3人のママに、話を聞いた。東大生ママたちはどう受験を乗り越えた?
【新東大生ママ プロフィール】
■松澤玲子さん・52才/息子さんが公立の高校を経て文IIIに合格。家族構成は祖父母・父・母・本人。松澤さんの最終学歴は4年制の大学の外国語学部卒業。今は英語の講師として働いている。
■森川千尋さん・43才/松澤さんと高校の同級生だった息子さんが、理IIに合格。家族構成は、父・母・本人・弟が2人。森川さんの最終学歴は高校卒業。今はパートで働いている。
■宮下紀子さん・42才/息子さんが中高一貫の男子校を経て、文Iに合格。家族構成は父・母・本人・妹・弟。宮下さんも東大文学部の出身であり、今はコンサルタントの仕事に就いている。
3人とも子供に対して「勉強しなさい」とはほとんど言ってこなかったという。では、どういう面でサポートしてきたのか。「受験の際、何を手伝った?」と質問すると、3人が「食事です」と声を揃えた。
森川さん:うちの子、受験で太ったんですよ(笑い)。食べることしか楽しみがないって感じで、冷凍食品を使うと「これ冷凍?」って怒られたり(苦笑)。とくにお肉を欲しがってました。
松澤さん:うちは夜食でよくうどんを作っていました。学校が終わって家に帰るとご飯を食べて、それから塾へ。それが22時くらいに終わるので、帰って来てその後にうどん。毎日遅くまで勉強していましたが、やっぱりご飯以外、私がしてあげられることはないので。
宮下さん:年明けはとくに気を使いました。風邪をひかせないように、インフルエンザになると1週間パーになっちゃうので。柑橘系としょうがを積極的にとらせてましたね。
――なんとなく勉強の妨げになるとのイメージを持つのがスマートフォン。「スマホは取り上げた方がよいのでは?」と悩むママも多いかもしれないが、新東大生ママ3人は…。
松澤さん:たしかに、ハマりすぎたり依存しすぎはよくないと思いますけど、息子は「LINEなんてくだらない」と、自分からやめたし、ゲームにもハマらなかったので、いいかなと。
森川さん:うちは肌身離さず持っていたんですけど、成績に支障がないから、そのまま。下の子がすごくハマって取り上げたことがあったんですが、半狂乱になってしまって。カウンセラーから「命の次に大事なものを取り上げちゃいけない」と言われて、そうなのか!と。
宮下さん:うちは家族もLINEでやりとりしてたから、禁止してなかったですね。