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ねこ経済新聞 人間だけでは限界あると猫編集長招聘

『ねこ経済新聞』の猫編集長・アグリ

「こんにちは。『ねこ経済新聞』の編集長、アグリです。え? 妹のモニーはどうしたのかって? すみません、これには深い事情があるんですよ」

 アグリ編集長の言う“深い事情”とは…。

「もともと、私たち姉妹はいわゆる半ノラ猫で、縁あってこの編集部にやって来たのが1年前。普段はヒトスタッフと3人で業務を行っているので、来客があるとドキドキしちゃって、ついつい隠れてしまうんですよね」

『ねこ経済新聞』はヒトスタッフの廣田清さんが2011年にインターネット上に立ち上げた、猫の情報に特化したサイト。当初は猫不在でスタートしたが、「ヒトだけでは限界がある」とねこ編集長を迎え入れた。

「私たち姉妹が来たことで、記事にリアリティーが出るようになったそうよ。たとえば、猫の抜け毛対策について書くときも、『掃除が大変なんだろうな』と想像しながら書くのと『掃除が大変!!』と思いながら書くのとじゃ、大違いですものね」

 ねこ編集長とヒトスタッフが発信する猫情報は猫イベントの告知や、猫をかたどったグッズやお菓子の紹介など多岐にわたっているが、ひとつひとつ編集長が内容を吟味して「よかろう」と許可を出したものだけが掲載されているという。

「原稿は書かないのかって? 書かないで指示を出すのが編集長ってものなのよ!」

【PROFILE】
名前:アグリ ♀
年齢:3歳(推定)
種類:猫
勤務先:ねこ経済新聞
職種:編集長
主な仕事内容:『ねこ経済新聞』の顔として広報活動に勤しむことと、ヒトスタッフが掲載を希望する記事の決済。
お給料:おいしいごはんと安全な寝床。
好きなこと:網戸ごしに外を眺めて編集部周辺の監視をすること。
嫌いなこと:知らない人と会うこと。歯みがき。掃除機。
現在の悩み:編集長として打ち合わせなどもしたいが、人見知りが壁となってできないこと。
将来の夢:『ねこ経済新聞』の支局を全国に置き、現地特派員からの情報収集ができる体制を作りたい。

※女性セブン2016年7月14日号

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