ちょっと外出する時にリビングのエアコンを点けたままにして、「部屋にいないなら、お金がもったいないから電源をオフにして!」と家人から叱られた経験があったりしないだろうか。
だが、その小言はお門違い。「こまめな電源オフが節電の極意」といっても、エアコンに限れば逆効果となることがあるのだ。家電コーディネーターの戸井田園子氏の解説を聞こう。
「エアコンは稼働させた直後の消費電力が最大になり、約900w(ワット)消費します。安定時の約200wに落ち着くまでに30分~1時間かかる。部屋を外す時間がその程度なら、一旦オフにして再稼働するより、点けっぱなしのほうが経済的です」
電気代が気になって、暑くて寝苦しい夜なのに何度もエアコンを点けたり消したり。そのため熟睡できずに寝不足──そんな悪循環に陥っている人には朗報だろう。
※週刊ポスト2016年7月15日号