国内

“イマドキ東大生”針間くん「目指すなら絶対に1番!」

イマドキ東大生の針間くんが話す受験道

 日本一チャラい東大生としてテレビなどに出演する、東大理科III類1年生の針間貴己くんが、様々な話題を独自目線で斬る本連載。2回目となる今回は、サイエンスやスポーツ、受験の世界にも通じる「常に1番を目指す姿勢」について語ってもらった。

 * * *
 皆さんは蓮舫議員のあの発言を覚えているであろうか?

 そう、「2位じゃだめなんでしょうか?」というやつである。

 これは09年、民主党による事業仕分けの際に、スパコン(スーパーコンピューター)の性能ランキング世界1位を目指す研究者たちに対して言い放ったセリフである。

 当時僕は、普通に「2位じゃだめだろ」と思った。というのも、サイエンスの世界では1位と2位の扱いに大きな差があると思う。わかりやすくいうと、例えばある元素を誰かが1番に見つけて、その後に別の人が同じ元素を見つけても、命名権を持つのは最初に見つけた人である。

 あらゆる人が1番を目指して競争し全力を尽くした結果としてサイエンスは進歩し、スパコンも進化してきた。

 サイエンスの世界に限らず、蓮舫議員が身を置かれている政治の世界こそ、1番と2番の差はもっと顕著であろう。第一政党と第二政党の差を考えていただければ明らかである。第一政党を狙える立場にあって、それを狙わない政党があるだろうか?

 宇宙だってそうだ。人類で最初に月に降り立ったのは、ニール・アームストロングだが、あなたは人類で2番目に月に降り立った人が誰か知っているだろうか?

 現在オリンピックに世界中が熱中しているが、陸上100mで歴代1位の記録を持つウサイン・ボルトに比べ、2番のタイソン・ゲイの知名度は一気に落ちる。多かれ少なかれどこの世界でも1番に比べ2番は一気に扱いが落ちるのだ。

 そして多くの場合、2番を目指していたら2番にもなれないのが現状だ。

 それはなぜか。

 手を抜いているからである。2番を目指すというのは、意識するかしないかに関わらず、基本的に1番を取らないよう、どこかで微調節をしているのである。「まあ1番でなくてもいいや」と。

 先の蓮舫議員の例を見れば、「2位じゃだめなのか?」ということは、すなわち「予算削減させろ」ということであった。事業仕分けなので当然である。これは別に、2番になる分には「お金はそこまでいらないだろ」という考えが根底にある。

 ここで僕は声を大にして言いたい。

 「勝負なめんなよ!!」ということである。

 なめた気持ちで挑んで2番になれるほど、勝負の世界は甘くない。そこで仮に2番になれたとしても、本来全力を尽くしていれば1番になれたかもしれない可能性を自らつぶしている。

 これは非常にもったいないことである。金メダルを目指して頑張ってきたオリンピック選手にむけて、勝負する前から「銀メダルじゃだめなの?」なんていう人がいるだろうか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
大河撮影前に2人で北海道旅行をしたという(時事通信フォト)
吉高由里子、セレブ恋人との結婚は『光る君へ』クランクアップ後か 交際は事務所公認、大河スタッフも“良い報告”を楽しみに
週刊ポスト
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン