ビジネス

旅行の底値は1月10日から27日の18日間

安く旅行に行ける時期は1月(写真:アフロ)

 クリスマスからお正月にかけて、旅行を楽しみたいという人も多いはず。しかし、この時期は旅行の価格が1年で最も高くなる。しかし、それを過ぎるとあれよあれよといううちに安くなる。底値はずばり1月10日から1月27日まで。この時期、年末年始は1泊2日5万円だった温泉旅館が、2万円程度で泊まれることもある。その理由ははっきりしている。節約アドバイザーの丸山晴美さんが説明する。

「閑散期だからです。2月に入ると大学生の卒業旅行シーズンですし、1月28日からは旧正月で、中国人などが大移動するので、ホテルや飛行機が混雑し、料金が高くなってしまうのです」

 年内に先行発売が始まっている初売りツアーも見逃せないと言うのは、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんだ。

「4万円台のローマツアーや5万円台のハワイツアーも出ています。すぐに売り切れてしまうイメージがありますが、店頭限定のツアーもあるので、お店に行ってみるといいでしょう」

 いずれにしても、今のうちに、どこへ行くかを決めておこう。

◆洋服のセール品を買うなら1月中に! 「70%OFF」を見つけたら即買い

 ファッションセールは初売りとともに始まることが多い。気分が高揚しついつい、いろんなアイテムに手が伸びてしまうが、焦りは禁物だと風呂内さんは言う。

「12月は消費者の買い物意欲が高く、洋服も売れやすいのですが、1月まで売り残してしまった冬物については、売れるのが遅ければ遅いほど着られる“賞味期限”が短くなるので、店はできるだけ早く売りたいと考えます。ですから年が明けたら待てば待つほど安くなります。ただし、2月に入ると新商品が出てくるので、そこまで待つのはおすすめしません」

 デッドラインは1月末だ。値引き率も賢い買い物の参考になる。

「値引きは最大で70%まで。それ以上安くなることは、ほとんどないので、70%オフを見つけたら底値と思っていいです」(丸山さん)

◆年末の日用品“買いだめ”は待って! 決算期を意識してまとめ買いを

 年末になるとついついトイレットペーパーやティッシュペーパーなどの日用品の買いだめモードに入るという人も多いだろう。しかし、もう少し待った方がよさそうだ。

「1月中旬から2月にかけて、安くなるからです。12月に比べて20~30%ほど下がる商品もあります。それは、小売りでは2月、メーカーでは3月を決算期としているところが多いからです」(丸山さん)

 ということは、2月を前に店は在庫の処分に入り、2月になると今度はメーカーが在庫を減らしていくことになる。

「ですから、その時期のスーパーやホームセンター、ドラッグストアのチラシは要チェック。12月に比べて底値が見つかりやすいです。新聞を取っていなくても、チラシアプリやホームページで情報収集ができます」と丸山さん。

 売る側の事情を知れば、いいものも、いつものものも、しっかりお得に買えるのだ。

※女性セブン2016年12月22日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン