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大西英男、赤枝恒雄らの失言、安倍自民の古い女性観を反映か

政治家の失言は数え切れない

 米国で暴言王のドナルド・トランプ氏が大統領選に勝った2016年、日本の政治家の“珍発言”も数え切れないほどあった。なかでも、当選2回ながら“失言王”の風格がでてきた大西英男・代議士の「巫女さん」発言は印象深い。

 衆院北海道5区補選の応援に現地入りした際、神社の巫女から「自民党は好きじゃない」といわれたことにブチ切れ、

「巫女のくせに何だと思った」

「私の世話を焼いた巫女さんが20歳くらいだった。口説いてやろうと思って、『補選を知っているか』と聞いたら知らないというから、夜誘って説得しようと思った」

 と、細田派会合(3月24日)で怪気炎をあげまくったところ、党内外から大ヒンシュク。当然である。

 4月になると今度は産婦人科医の赤枝恒雄・代議士が大学生や民間NGOが出席した「子どもの貧困対策推進議員連盟」(4月12日)の会合でこういってのけた。

「とりあえず中学を卒業した子どもたちは仕方なく親が行けってんで通信(課程)に行き、やっぱりだめで女の子はキャバクラ行ったりとか」

 児童養護施設出身の大学生らから奨学金の拡充などを要望されたことに「高校や大学は自分の責任で行くもの」と応じるなかでの発言だが、わざわざ誤解を招く言い方をしてしまう困ったセンセイのよう。

 当選回数は少ないものの、大西氏も赤枝氏も70代。女性活躍社会を掲げる安倍自民の“古い女性観”がよくわかる。

※週刊ポスト2017年1月1・6日号

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