ビジネス

グローバル化が遅れた日本こそが世界の経済覇権を握る

経済評論家の三橋貴明氏

 世界がナショナリズムに傾く中、労働力のコストが高く資源がない日本は経済的には不利に思える。しかし経済評論家の三橋貴明氏は、「日本こそが次の経済的覇権を握る」と予測する。

 * * *
 これからの時代、世界の経済的覇権を握るにはナショナリズムにいち早く移行することが条件になる。

 過度にグローバル化し、移民問題などを抱える欧州諸国や米国は、急激に現状を変えることは非常に困難だ。ナショナリズムへ移行するにはグローバリズムを“正しく”終わらせる必要があるが、欧米ではもはや手遅れに近いのだ。そうした国々は政策が揺れ動き、最悪、軍事的混乱まで引き起こしかねない。

 だが主要国の中で、日本だけは事情が異なる。理由は日本が「まだグローバル化していない」ことに他ならない。

 グローバリズムとは、ヒト・モノ・カネの国境を越えた移動の自由化を「善」とするものだ。

 カネの移動を表す「対内直接投資残高GDP比率」(2013年末)という指標がある。外国からその国がどれだけ直接投資を受けているかを示すもので、日本はわずか3.7%。ヒトの移動を表す「移民人口比」(2015年)を見ても、日本は1.6%と主要国では圧倒的に低い。モノの移動を表す輸出入依存度も低く、日本はグローバル化していないことがわかる。

 日本は世界から閉鎖的だと長年批判を浴び続けてきた。ところが、今や世界各国は、グローバリズムに終止符を打ち、ナショナリズムへシフトしようとしている。その中で、国民が“グローバル化疲れ”していない日本は、圧倒的なアドバンテージを持っているのだ。

関連記事

トピックス

裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
岸信夫元防衛相の長男・信千世氏(写真/共同通信社)
《世襲候補の“裏金相続”問題》岸信夫元防衛相の長男・信千世氏、二階俊博元幹事長の後継者 次期総選挙にも大きな影響
週刊ポスト
女優業のほか、YouTuberとしての活動にも精を出す川口春奈
女優業快調の川口春奈はYouTubeも大人気 「一人ラーメン」に続いて「サウナ動画」もヒット
週刊ポスト
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
女性セブン
今回のドラマは篠原涼子にとっても正念場だという(時事通信フォト)
【代表作が10年近く出ていない】篠原涼子、新ドラマ『イップス』の現場は和気藹々でも心中は…評価次第では今後のオファーに影響も
週刊ポスト
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン