芸能

セクシー女優・紗倉まなの小説は「親子の血の匂いする名作」

紗倉まなの小説は「純文学」そのもの

 お笑いコンビ・ピースの又吉直樹(36)の『火花』が15年に芥川賞を受賞したことは大きな話題となったが、またしても意外な人物の受賞があるかもしれない。3月18日、人気セクシー女優の紗倉まな(23)が小説『凹凸』を発表した。

 2012年に18歳でAVデビューした紗倉は、あどけないルックスながらB89・W58・H89の豊満ボディで一躍人気女優となり、2013年には明石家さんまとの密会デートをフライデーされている。そんなトップ女優の紗倉が“女流作家”転身を果たしたのが昨年2月だ。AV業界に生きる女性を描いた『最低。』は大きな話題となった。

 2作目となる『凹凸』は、両親が離婚して母子家庭に育ったという実体験をもとに、母と娘の葛藤と性愛を描いたストーリー。人気セクシー女優の作品だけに、さぞかしエロティックな内容──と思いきや、内容は「純文学」そのものだ。

 たとえば、冒頭はこんな描写で始まる。

〈季節の変わり目を告げるかのようなかすかな熱を含んだ風が、後ろでひとつに縛り上げた髪をいたずらに吹き上げていった〉

 ネットでは「『火花』に劣らないクオリティ」「読みやすいのに静謐で知的な文章。親子の血の匂いがする名作だ」と話題沸騰中だ。

“芥川賞候補作家”の紗倉は本誌に、「今回はもう一人の自分を描いた」と打ち明ける。

「AVの仕事をしてなかったら、24歳の私はどんな生活を送っていただろうと想像して書きました。常に男が絶えなかった祖母や、男に目もくれなかった母など、私の家族の姿を物語に織り込んでいます」

 忙しいAV撮影の合間にエピソードを書き溜め、昨年末から約2か月で一気にまとめ上げた。

「最初の原稿は、編集者に『読者を楽しませる気のない、自己満足の“オナニー文章”』とダメ出しされ、泣きながら書き直しました」

 執筆に専念すべく禁酒したというが、「禁欲はしていません!」と笑う。

※週刊ポスト2017年4月7日号

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン