国際情報

200万人虐殺のポル・ポト 捕虜の胆嚢を串刺しにして日干し

ポル・ポトは72歳で心臓発作で亡くなったとされる 共同通信社

 絶対的権力と富を手に入れた独裁者が、最後に求めるのが不老不死の肉体だ。己の命のためなら手段を選ばない。クメール・ルージュの指導者ポル・ポトの「生への執着」はどんなものだったのか。

 ポル・ポトは、わずか4年間でカンボジア総人口の30%にあたる200万人以上の人々を虐殺した。NPO法人「インドシナ難民の明日を考える会」代表の永瀬一哉氏が、ポル・ポトの処刑アシスタントだった人物から得た証言を明かす。

「ポル・ポト派に捕らえられ、処刑のアシスタントをさせられていたのはリム・サロームという男性です。彼はポル・ポト派メンバーが捕虜を処刑した後、男女の区別なく胆嚢を摘出するのを目撃している。胆嚢が獲られなかったのは皮膚病に罹っていた男性だけだったそうです」

 摘出された胆嚢は、二股に分かれた竹串に5個ずつ串刺しにされ、塀に立てかけられ日干しにされる。その場所は誰でも見ることができた。

「捕虜の胆嚢は見せしめとして使われるだけでなく、幹部の薬としても珍重されていたようです」(永瀬氏)

 日本でも、江戸時代に処刑人を務めていた山田浅右衛門が胆嚢などを丸薬としていたことがある。ポル・ポトら上層部も日干しした胆嚢を薬として使った可能性が高い。

※SAPIO2017年8月号

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン