国内

小池新党 目玉候補本命の「角栄の孫」に断られていた

都議選の勢いは消えつつある(写真:時事通信フォト)

 総選挙を控えた小池新党に衝撃が走った。9月17日に投開票された大阪府摂津市議会議員選挙で、小池百合子・都知事の最側近で、「日本ファーストの会」代表を務める若狭勝・代議士が全面支援した候補者が全員落選する大敗北を喫したのだ。

「若狭氏が陣頭指揮を執って臨んだ選挙戦だったが、4人の候補者のうち3人の得票数は100票にも届かずワースト3に沈む大惨敗。“やっぱり若狭さんが顔では勝てない”“小池旋風は東京だけの現象だ”との声が上がり、衆院選に対する危機感が一気に広がった。慌てて小池さんに国政政党の代表就任を打診したのはそうした事情があった」(都民ファースト関係者)

 とりわけ新党関係者の頭を悩ますのが“人材不足”の問題だ。今のところ民進党を離党した細野豪志・元環境相や河村たかし・名古屋市長などの名前が挙がるだけで「フレッシュさに欠ける」(同前)のは否めない。そんな中、期待を寄せたのが“角栄ブランド”だったという。

「角栄氏の孫にあたる公認会計士の田中雄一郎さんです。母は元外相の田中眞紀子氏、父は元防衛相の田中直紀氏という政界サラブレッド。小泉進次郎氏にも見劣りしない血筋の雄一郎さんなら、間違いなく話題になる」(同前)

 その雄一郎氏に出馬を促してきたのが民進党離党後、小池新党への合流が噂される木内孝胤・代議士だ。木内氏の父が角栄氏の秘書官を務めた関係から、雄一郎氏とは幼少の頃から交流があるという。

 8月13日、長野県軽井沢市で開かれた会食の席に木内氏と細川護熙・元首相らとともに雄一郎氏の姿があった。複数の政界関係者は「雄一郎氏を口説くための会合だった」と話す。木内氏に話を聞いた。

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