ライフ

検定試験全国1位の温泉研究家が明かす「名湯の条件」

森のスパリゾート 北海道ホテル(北海道)

 これまでに400以上の温泉を巡った本誌・女性セブンの名物記者“オバ記者”こと野原広子(60才)が、第1回温泉旅行検定試験で全国第1位になった温泉研究家の藤田聡さんに、「名湯」について話を聞いた。

 * * *
「名湯の条件は?」と藤田さんに聞いてみると、「源泉かけ流しであること」と即答。「かけ流し」とは、湯船に注がれているお湯と同じ量が溢れている状態で、そのお湯が源泉から直接引かれた温泉を「源泉かけ流し」というのだそう。

「もう1つは、お湯の鮮度。大きな湯船だからといって無条件に喜んだりしてはダメなんです。考えてもみてください。大勢の人が入る大浴場のお湯を、どんどん入れてじゃんじゃん流すほど、湯量が豊富な温泉はそうありません。大浴場に出入りさせる湯量がほんの少しで、そこに大勢の人が入浴したら、温泉の成分は弱まってしまいます」

 だから、湯量に合わせた湯船かどうか、藤田さんはそこを見る。お湯の入れ替え時間も要チェックで、新鮮な一番風呂ならいうことなし。温泉の泉質がどうこう言うのはそれからだって。

 ちなみに、私が選んだ温泉名を告げたら、一言、「マニアック」と言われたわ。

■森のスパリゾート 北海道ホテル(北海道)
・住所:帯広市西7条南19丁目1 帯広空港から直行バスで30分。JR帯広駅から車で5分 1泊2食付きで2万7400円~ 日帰り温泉は1000円
・泉質:モール泉

“モール泉”は植物性で、他にないすべすべ感がある。約100年前、十勝川温泉で名づけられ、20年ほど前までは十勝川温泉とドイツ連邦共和国のバーデンバーデンでしか確認されていなかった。

 特に北海道ホテルのお湯はおすすめで、設備や食事も一流。他の宿に泊まっていても、日帰り入浴と食事に行きたいほど。

※女性セブン2017年11月23日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン