投資情報会社・フィスコ(担当・田代明美氏)が、株式市場の11月13日~11月17日の動きを振り返りつつ、11月20日~11月24日の相場見通しを解説する。
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先週の日経平均は下落。週間ベースでは10週ぶりの下落となった。9日の23000円回復、その後の乱高下から目先ピーク感が高まるなか、米株安の流れも嫌気され、利益確定の流れが続いた。15日には昨年4月25日から5月6日以来となる6営業日続落となった。もっとも、25日線辺りまでの調整が想定されていたこともあり、16日には同線からの自律反発に。週末には一時400円を超える上昇でリバウンドが強まったが、その後は下げに転じる場面もみられるなど、値動きの荒さが目立っていた。
週末の日経平均は荒い値動きとはなったが、辛うじて5日線を上回って取引を終えている。前日の一時22000円割れから、金曜の高値までで780円を超える上昇となっており、短期筋の利食いも出やすいところであろう。目先ピークをつけた9日の荒い値動きの場面でも日中値幅が800円を超えていたこともあり、こういった需給変動を交えての相場展開が続きそうである。とはいえ一先ず5日線はクリアしてきており、これが支持線として機能するかを見極めたいところ。
米国では今週23日が感謝祭で休場となり、翌24日が「ブラックフライデー」となって一気に年末商戦へのムードが高まろう。勝ち組としては、米アップルの「iPhone X」、任天堂の「スイッチ」とされるなか、半導体関連やゲーム関連などへの物色に向かうかが注目されよう。決算も通過したことから、一気に年末ムードが高まりやすく、年末高を意識した物色も活発となろう。12月に向けてIPO(新規上場)が増えてくることもあり、中小型株へのシフトも期待されてきそうだ。