国内

他人は変えられぬ 歩きスマホでぶつかられても怒ってはダメ

歩きスマホに腹を立ててのトラブルは多い(写真/アフロ)

 ネットリサーチ会社マイボイスコムの調査(2016年)によると、スマホ所有者の4割弱が歩きながら利用していることが判明。また歩きスマホに対し、「迷惑に感じたり危険な目にあったりしたことがある」人は、全体の6割強という。

 7月には兵庫県神戸市JR三ノ宮駅のホームで60代の男性が歩きながらスマートフォンを操作していた女性にわざと体当たりし、転倒させ負傷させた容疑で逮捕される事件がおきた。

 歩きスマホに腹を立て、トラブルに発展しがちなのが、正義感が強くルールやマナーを重んじる「公明正大」タイプの人と、自己主張が強く自分の思い通りにならないと怒りを覚える「天真爛漫」タイプの人だ。日本アンガーマネジメント協会の安藤俊介代表理事はこう分析する。

「『公明正大』タイプはマナーやルールを犯す人が許せません。むしろ自分以上に他人が困っている姿を見かけた方が義憤に駆られ、わざわざ注意したくなるはず。『天真爛漫』タイプは意見が通らないとどんどん腹が立ってきます。身をもってわからせようと、体当たりしかねないのがこのタイプです」

 当たり前だが、私たちは他人を裁くことや罰することはできない。他人を変えることもできない。自分が「できること」「できないこと」をリストアップし、「できること」だけ取り組むようにすると、行き場のない怒りに振り回されることがなくなるはずだ。

※女性セブン2017年11月30日・12月7日号

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