ビジネス

「メンタルブロック」を外せば転職・副業・起業に挑戦できる

「変えるのは働き方だけでなく学び方」と大前氏は語る

 いわゆる“働き方改革”が政府から推奨されているが、変えるのは働き方だけでなく学び方もだと経営コンサルタントの大前研一氏はいう。しかし、現実に働く人が新たに学ぶのは難しいと思い込まれている。この、新しいことにチャレンジする前に自分の行動を抑制してしまう「メンタルブロック」の弊害と、それを取り除くことによって広がる可能性について大前氏が解説する。

 * * *
 三越伊勢丹ホールディングスが退職金を最大5000万円上乗せする早期退職制度の見直しを発表したが、この制度だと優秀な人ほど先に退職してしまうだろう、と前号で指摘した。他社でも通用するスキルを持った人材であれば、再就職が容易だからである。

 ただし、50歳前なら、本人の努力次第で、まだまだ新しいスキルを身につけることができる。実際、私が学長を務めている「BBT(ビジネス・ブレークスルー)大学・大学院」でも、30代・40代の社会人が自己投資して、懸命に学んでいる。

 たとえばBBT大学院の場合、MBA(経営学修士)を取得するために入学してくる学生の平均年齢は、かつての34歳から今は40歳になっている。いくつかの専門コースに分かれているが、起業家向けのコースでは約1000人に及ぶ経営者の講義コンテンツ(動画)の中から、自分が学びたいと思う100人分をカフェテリア方式で本人に選ばせる。そして、それを3か月ですべて視聴させる。

 講師の顔ぶれは、海外ファッション通販サイト「バイマ」創業者の須田将啓さん、ビジネスSNSを運営する「ウォンテッドリー」創業者の仲暁子さん、公認民泊予約サイトを運営する「百戦錬磨」創業者の上山康博さん、スペースシェアサービス「軒先」創業者の西浦明子さん、ヘアメイク専門店「アトリエはるか」創業者の西原良子さん、スキャン代行サービス「スキャンマン」創業者の杉本勝男さんといった、学生と同年代の起業家たちである。

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン