芸能

12才で自作歌舞伎上演、市川染五郎、その成長の楽しみ方

新・市川染五郎は美少年と評判(十代目・松本幸四郎HPより)

 その美少年ぶりで注目を集める歌舞伎界の新星が、新・市川染五郎だ。ネットメディアで『恋する歌舞伎』などの連載を持つ歌舞伎ライターの関亜弓さんがその魅力について解説する。

 * * *
 高麗屋三代同時襲名の目玉の1つとなったのが、弱冠12才で八代目を襲名した染五郎くんです。長いまつげにスッと通った鼻筋、憂いを秘めた表情が印象的な美少年。

 昨年8月、『スッキリ』(日本テレビ系)で、彼の特集が放送されると「一目惚れした」「少女漫画に出てきそう」「12才とは思えない色気。末恐ろしい…」と、普段歌舞伎に関心のない女性たちのハートまでもわしづかみにしました。

「プリンス」と称される染五郎くんは、お祖父さまとお父さまだけではなく、叔母さまは女優・松たか子さん(40才)という、日本を代表する芸能一家のサラブレッドに生まれ育った。そのためか普通の人が努力してもなかなか身につけることのできない「品格」と「オーラ」がすでに備わっています。

 松本金太郎時代から舞台で存在感があり、素顔も「かわいい」と評判だった染五郎くんへの周囲の期待値は高く、同世代の市川中車さん(香川照之)の愛息・團子くん(13才)とのコンビも注目されています。

 2013年に国立劇場での『春興鏡獅子』で共演してから、2人が舞台で一緒になる機会は多く、2016年から2年連続歌舞伎座で上演された『東海道中膝栗毛』では、ダブル主演の染五郎(現幸四郎)・猿之助に次ぐ準主役を2人で務めました。

 2人は同じ中学校に通い、プライベートでも仲良し。ただし團子くんが染五郎くんを本名の齋いつきから「いっくん」と呼ぶのに対して、染五郎くんはシャイなのか、「ねぇ」「あのさ」と声を掛けるそうです。

 亡くなった(中村)勘三郎さんと(坂東)三津五郎さんのように、日常からお互いのことを理解していると舞台上でも息が合うケースが多い。将来が楽しみなコンビです。

関連記事

トピックス

大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
華々しい復帰を飾った石原さとみ
【俳優活動再開】石原さとみ 大学生から“肌荒れした母親”まで、映画&連ドラ復帰作で見せた“激しい振り幅”
週刊ポスト
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
死体損壊容疑で逮捕された平山容疑者(インスタグラムより)
【那須焼損2遺体】「アニキに頼まれただけ」容疑者はサッカー部キャプテンまで務めた「仲間思いで頼まれたらやる男」同級生の意外な共通認識
NEWSポストセブン
学歴詐称疑惑が再燃し、苦境に立つ小池百合子・東京都知事(写真左/時事通信フォト)
小池百合子・東京都知事、学歴詐称問題再燃も馬耳東風 国政復帰を念頭に“小池政治塾”2期生を募集し準備に余念なし
週刊ポスト
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
ホワイトのロングドレスで初めて明治神宮を参拝された(4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)
宮内庁インスタグラムがもたらす愛子さまと悠仁さまの“分断” 「いいね」の数が人気投票化、女性天皇を巡る議論に影響も
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン