ライフ

一発で「若者に嫌われるおっさん」になる3つの行為

嫌われるのを恐れるべきではない(写真:アフロ)

 男子たるもの誇り高く生きたいものである。たとえ、一時的に嫌われたとしても、いつか感謝されるような言葉を残しておきたい。そう考える中年男性は少なくないだろう。コラムニストの石原壮一郎氏が指南する。

 * * *
 おっさんはおっさんなりに、今日もケナゲに一生懸命に生きています。職場の若者から白い目で見られたり呆れられたりすることも多々ありますが、くちばしの青いヒヨッコどもの評価なんて気にしている場合ではありません。

「嫌われたくない」と思ってビクビクしていたら毎日疲れるだけだし、若者を成長させるというおっさんとしての大切な役割を放棄することになります。そもそも、何をやっても嫌われるのがおっさんの宿命。ここはあえて「嫌われるおっさん」を目指すことで、心の平穏を保ちつつ、おっさんなりに胸を張れる生き方を模索しましょう。

 嫌われるおっさんになるには、若者に対して次の3つのことを実践すれば一発です。

その1「考え違いや甘えた了見に対しては、きっちりダメ出しをする」
その2「今の常識と昔の常識の違いを感じたときは、疑問をぶつける」
その3「嫌な顔をされても気にしないで、どんどん食事やお酒に誘う」

 まずは「その1」。若者は考え違いに気が付かなかったり、甘えた自分を巧みに正当化したりする生き物です。おっさんがダメ出しをしないで、誰がダメ出しをするのか。もちろん相手は不愉快でしょうが、何も言わずにスルーしてしまったら、こっちがモヤモヤを味わわなければなりません。いつか感謝されることを信じて果敢にダメ出ししましょう。

「その2」も、やれそうでなかなかやれない行為です。若者は「今の常識」が正しいと思い込んでいますが、そうとは限りません。とはいえ「昔の常識」が正しいとも限りません。ひるまずに疑問をぶつけることで、お互いにとって新しい発見があるはずです。

「その3」は当節やりづらいご時世ですが、若者の顔色なんて見て見ないふりをするのがおっさんの役割であり気概。おっさんと接することでしか得られないもの、おっさんにしか伝えられないことは必ずあります。まったくなかったとしても、気が進まない相手と食事をしたりお酒を飲んだりする経験は、若者をそれなりに成長させるに違いありません。

 どれも険しい道のりですが、勇気を振り絞って前に進みましょう。尊敬されるおっさん像とかおっさんとしての満足感とかは、きっとその先についくるはず。裏目に出る可能性も大いにありますが、そのときは若者のバカさ加減を嘆けば大丈夫です。

関連記事

トピックス

水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
3大会連続の五輪出場
【闘病を乗り越えてパリ五輪出場決定】池江璃花子、強くなるために決断した“母の支え”との別れ
女性セブン
青山京子はスキー雑誌の「ミス・スキーガール」でモデルデビュー。1980年3月に出演した『今週のギャル』コーナーで強烈なインパクトを残し、2か月後にカバーガールに採用された
松岡きっこ&小栗香織が語る伝説の深夜番組『11PM』 「新右翼の論客の登場でスタジオに緊張感が充満」「子供が見ちゃいけない番組と思っていた」
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン