ライフ

シニアで賑わうスポーツジム、もはや高齢者施設状態に

ジムはシニア会員で大賑わい

 体を動かす習慣がつく上、ご近所同士のコミュニケーション手段にもなる──いいこと尽くめに思えるジム通いだが、シニア会員たちが起こすトラブルが頻発している。派閥争いが起きたり、プールでレーンを選挙して井戸端会議を始めたり、騒ぎのネタは尽きないが、困惑の声は女性インストラクターからも上がっている。

「70代男性がマシンの使い方がわからないようだったので声をかけると、自分に気があるものだと勘違いしたのか、私のヨガ教室に欠かさず参加しては『連絡先教えてよ』と話しかけてくるようになりました。お客様なので邪険に扱えませんが、正直迷惑です」(都内大手ジムの20代女性インストラクター)

 リラックスしすぎてマナー違反を連発してしまう常連もいる。

「70代のある男性会員は、腹筋台に寝そべってスマホをごそごそ。ひとしきり時間を過ごすと大浴場でひとっ風呂浴び、サウナで仲間と雑談に興じる。ジムをスーパー銭湯代わりに利用するのはやめてほしい」(埼玉県のジムの40代男性会員)

 都内のあるジムの女性従業員からは、こんな証言も。

「毎朝、おにぎりを2つほど持たされてジムに来て、夕方に娘さんが迎えに来るまで運動もせずダラダラと過ごしているおじいちゃんがいます。その娘さんはいつもジムのスタッフに『今日もよろしくお願いします』と頭を下げるので、まるでデイサービスです。プールサイドを杖をついて歩くおばあちゃんたちもいて、インストラクターが手を引いて歩く光景は高齢者施設かと錯覚してしまいます」(都内の別のジム会員)

※週刊ポスト2018年8月10日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン