国内

ドン・内田茂氏、影の司令塔として力を取り戻し小池都政追及

自民党の二階俊博幹事長(時事通信フォト)

 その会談は「ドンの復権」を見せつけた──。自民党きっての実力者、二階俊博・幹事長(80)がかつて「都議会のドン」と呼ばれた内田茂・元東京都議(80)に“手打ち”を持ちかけたのは都議会が紛糾するさなかの3月7日だった。

 場所は東京都内のホテル。会談は昼食を取りながら1時間ほど行なわれた。自民党都連関係者が語る。

「会談を呼びかけたのは二階さんからです。二階さんは来年の都知事選で小池百合子・都知事(66)の再選を『全面的に協力する』と発言し、都連の強い反発を浴びた。そこで事態収拾のために内田さんと、後継の都連幹事長の高島直樹・都議(68)を食事に誘って都連の怒りを鎮めようとした」

 内田氏といえば、長年、都議会に君臨し、“影の都知事”といわれる権勢を誇った。一地方議員ながらその力は中央政界にも及び、内田氏の夫人の葬儀(2015年)は安倍首相が自ら葬儀委員長を務めた。

 しかし、小池氏が登場すると「都政のブラックボックス」の象徴と批判を浴び、前回都議選(2017年)で引退、事実上、失脚したと思われていた。

 それがいつのまにか“大幹事長”の二階氏が助力を求めるほどの力を取り戻している。都議会は連日、自民党が小池都政を追及して大紛糾しているが、その“影の司令塔”として内田氏が存在感を強めている。

関連記事

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン