• TOP
  • 特集
  • 「エジプト女性の9割が性器の一部を切除」は女性虐待か

特集

2010.09.27 14:40  週刊ポスト

「エジプト女性の9割が性器の一部を切除」は女性虐待か

 イスラム教国では「割礼」が人生における重要なワンステップとされている。アラビア語の「タフール」、スワヒリ語で「トハラ」がそれだ。『世界SEX百科』(データハウス刊)の著者、由良橋勢氏がトルコにおける割礼の実情を語ってくれた。
 
「あの国では4歳から7歳くらいまでに割礼をすませます。そのベストシーズンが夏休みで、小さな男の子のいる家庭では、親戚縁者はもちろんご近所も呼んで、盛大に“大人になった”お披露目パーティを催します」

 割礼は専門医によって行なわれるが基本的に麻酔をしない。この痛みと恐怖に耐えることが、大人になるための要件というわけだ。トルコの男の子たちにとって、夏休みの思い出はかなり強烈だろう。文化人類学者の西江雅之氏はその著書で、割礼で輪切りにしたペニスの皮を足指のアクセサリーにする」と書いている。感覚的には、日本人がヘソの緒を記念にとっておいたり、乳児の髪で筆をつくるようなものだろうか。

 割礼は女子にも施される。エジプト女性の9割もが性器の一部を切除しているし、アフリカでも盛んだ。中にはクリトリスをえぐりとったり、経血がやっと通る程度のスペースを残して膣口を縫合してしまうという、凄まじい割礼まである。世界保健機関(WHO)は女性虐待としてこの風習を強く非難しているが、根強い伝統は簡単に姿を消しそうにない。

※週刊ポスト2010年10月1日号

関連記事

トピックス