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米法律 「女の絶頂時に射精禁止」「ヤマアラシとの性交禁止」

 イタリア語通訳でエッセイストでもある田丸公美子氏によると、アメリカはダントツでトンデモ法律の宝庫なんだそうだ。
 
「ウイスコンシン州のある地域では、女性がオーガズムを感じている時に男性は射精してはいけません。オレゴン州においては、セックス中の言葉責めが禁止されているし、電気を消してセックスしなければいけないのがバージニア州です」

 テキサス州では、ペニスの形状に忠実な大人のオモチャが違法となり、「同性との常識を超える方法でのセックス」もNGだ。マサチューセッツ州のタクシードライバーは、交代勤務の間に前部座席でカーセックスをしてはいけないとされるが、この場合はゲイを対象に想定しているという。

 田丸氏は、トンデモ法律の根底に横たわるのが、実は敬虔かつ真摯なキリスト教的な宗教観だと看破する。

「ワシントンDCでは正常位以外でのセックスを禁止しています。これはイタリアの影響が色濃いですね。イタリアでは正常位を“ミッショナリー・ポジション”といって、子を成すという“使命を果たすための体位”だと重視しています。罪深くて地獄へ堕ちる体位もいくつかあり、一番悪いのは後背位だとされています。あんなのは動物のする体位で、人を獣におとしめてしまうというわけです」

 その関連なのか獣姦も重大な禁忌行為とされる。フロリダ州ではヤマアラシとの交合を禁止、ワシントン州でも、体重40ポンド(約18キロ)より大きな動物とセックスしてはいけない。だが、なぜゆえ40ポンドが基準なのか――これについて本誌も取材と調査を重ねたが、とうとう釈然とした理由はつかめなかった。

※週刊ポスト2010年10月1日号

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